教職課程を履修するにあたって

教員養成は、明治以来、専ら師範学校に任されていましたが、第二次世界大戦後、師範学校のみによる教員養成の閉鎖性が反省され、教員の資質の保持と向上のために、開放性と合理性を旨とする教育職員免許法が定められ、教員養成を目的とする大学以外の大学でも教員養成を行うことが認められました。

本学は、この教育職員免許法の趣旨にのっとり教職課程の認可を受けています。ただし、教職課程に関する授業科目は、卒業に必要な単位に追加する形で修得しなければなりません。したがって教職課程の履修は、かなり過密で過重な学習になると覚悟しておかなければなりません。それは、他の職業とちがって、教職とは「人間を育てる仕事」であることに由来します。個々の児童生徒の育成とともに、「国家百年の計」と言われるように、国家・社会の基礎作りとなる重要な活動です。それゆえに、教員には児童生徒と接するのが好きであること、また、教育に情熱と使命感を持つこと、さらに専門職であることを自覚して知識を蓄え人間性を磨く不断の努力をすること、などの資質が求められ、ただ免許状を取得すれば教師の資格が備わるということではないのです。

本学の教職課程は一定の実績を誇っており、多くの卒業生が私学はもちろん公立学校の教員として活躍しています。教職を希望する学生は、本学の伝統を受け継ぎ、学部において学問上の研鑽と豊かな人間性の涵養に努めると共に、教職課程において教職に関する科目ならびに教科に関する科目等を深め、教育実習で教員としての実践的方法等を深めて欲しいと願っています。

教職課程登録について

パソコンでの履修登録時には、資格登録をしておかないと教職課程の科目の履修登録ができません。
入学年度の「教職課程に関する規程」に従って履修登録すること。
また、「教職課程履修登録票」「誓約書」を教務課に提出することで教職課程登録が完了します。2 年次生に実施する教職課程履修登録説明会に必ず出席すること。

教職課程履修に必要な費用について

教育実習関係費・介護等体験関係費として次の費用が必要です。
これ以外に、交通費や食費、教材費が必要な場合があります。
また、4年次生での教員免許状申請時には、どの種類の免許状も手数料として1免許につき3,300 円が必要です。

  教職課程登録事務費
(教育実習・養護実習・栄養教育実習)
介護等体験費
(小学校・中学校免許希望者のみ)
総合健康学科 事務費8,000 円
+実習委託費(実習先による)
事務費3,000 円(テキスト代通信費等)
+社会福祉協議会体験費(府県別)
人間看護学科 事務費8,000 円
+実習委託費(実習先による)
 
食物栄養学科 事務費8,000 円
+実習委託費(実習先による)
 
児童教育学科 入学時に一括納入済み 入学時に一括納入済み