プロジェクト

テーマ

地域と大学との連携・協働による子ども・子育て支援(者)の課題解決
-尼崎市における子ども・子育て支援の実態を踏まえて-

ねらい

日本で出生数の低下がクローズアップされた平成元年(1989年)以降、国は少子化を食い止めるための様々な施策を提示してきました。国の「子ども・子育てビジョン」では、社会全体で子育てを支えることを実現するために、目指すべき社会への政策4本柱と12の主要施策が、数値目標とともに明らかにされました。その中に、「地域の子育て力の向上」も含まれ、保育所等での地域子育て支援センター事業やつどいの広場での子育て支援活動の場の増加が望まれています。

尼崎市ではひとり親世帯が増加傾向にあり、親となる人々もそのような家庭で育ち、自らが親となるまでに多世代との交流経験を多く持つ人が減少しています。そして、そのことが1つの要因となり、子育てに対する不安や親役割に迷う状況も目立っています。そのような親を支え、子どもが地域で健やかに育っていくためには、子育て支援は欠くことのできない取組みといえます。しかし、親自身の背景や生活の多様化に伴い、子育て支援に対する要望も多様となってきています。

そのような多様な要望を踏まえた支援の実現のために、支援する側のスキルアップのための学びは欠かすことができません。そこで、子どもの育ちや健康などに関する専門性を有する大学教員が、尼崎市内の子育て支援にかかわる方々と連携・協働することで、支援する側の学びに何らかの寄与ができないかと考えました。

子育てに悩む親にとって、身近で相談できる子育て支援スタッフが、親の様々な要望を踏まえた質の高いアドバイスや取組みを実践できることは、親世代(あるいは育児を担う祖父母世代)にとっては、地域の中で安心して子育てをすることにつながり、子どもにとっても良好な親子関係、家族関係の中で、健やかに生き生きと成長していく(次世代親としての成長も含め)ことを可能にします。またこれらの実践を行う施設で実習やボランティア活動を行う学生にとっても、次世代の親としての学びとともに、支援する専門職者としてのロールモデルを学ぶ機会になるのではないかと考えています。