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宇宙にも天寿あるらし流れ星
見違えし恩師の老いに言葉無く
我が影に我が人生を問うてみる
年輪を減らした顔の美容院
妻無口冷えた仲でもあるまいに 彰
省エネで次代へ残す青い空
宮の森忍び逢う恋寄ってくる
腹時計正確さでは負けません
世の中は嘘と本音のせめぎあい
胸の奥消せない傷が渦を巻く 栄三
遍路笠ほとけの風と響きあう
外面は弱そうだけどキット鬼
宝石の光ローンの地獄絵図
人間をしっかり飾る苦労皺
乱反射女の意地を孕ませる 歌子
赤い糸引かれるままに今がある
橋の下どんなドラマか恋語り
欠けた皿絆付深めたあの喧嘩
熟し柿紅葉も映える食べ歩き
一年を三日で見せる風の盆 百合子
引き際の美学男の花の道
気安さで皿積み上げた回り寿司
車より自分を磨けオイ息子
貧乏籤ひいたと妻の独り言
リストラの噂を聞いた重い箸 勇次郎
空白のページは揺れた日の名残
割り勘に落ち着くまでのロスタイム
風紋を幾つ刻んだ私小説
走り疲れてやがて私のちぎれ雲
達観に辿り着くまで脱皮する 幸子