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2020.08.31

韓国と日本は近くて、全く違う国

  • 長期留学
  • 韓国

人間教育学部児童教育学科4年 Y.P.さん

 私は国立インチョン(仁川)大学児童教育学科に交換留学生として11ヶ月間留学をしました。大学では韓国語、一般教養、英語など履修しましたが、韓国での履修登録は日本とは全く違うものでした。登録期間が始まるや否や、人気の授業は秒単位でなくなるのです。0.1秒を争い、まるで履修登録に命を懸けているようでしたが、私も負けてられないので、自分が履修したい授業は死に物狂いで勝ち取ったときは、これから私がどのように変わっていくのかが、少し楽しみでもありました。

 もっと刺激が欲しかった私は、教会で日本語を教えるアルバイトをしました。50代、60代のおじちゃんおばちゃんに教えましたが、彼らの一生懸命さと情熱に惚れ、期待に応えられるように私もありったけの知識を伝えました。韓国人はみな親切で、私が日本から来た留学生ということをとても理解していただき、困ったときはすぐに助けてくれました。
 
 また、ソウルの韓国最大のコンベンションセンターで「2019ソウル国際観光産業博物会」という各国の空港をアピールするイベントのお仕事をしました。そこでは羽田空港を宣伝し、羽田空港職員とJTB職員と日本語を話せる韓国人4人と、本当に楽しみながら日本の良さを韓国人に伝えることができました。

 韓国のテスト事情には驚きました。韓国人はテスト期間になると学校で徹夜をしてまで勉強をします。また食堂はテスト期間になると人がガラガラになります。昼食を食べる時間に勉強ができるというマインドにはさすがに驚きましたが、学歴社会・韓国では仕方のないことで、心が痛くもなりました。

 韓国と日本は近くて、全く違う国であり、国ごとに適応していくことが大切だと感じました。あまり確かな固定概念を持ちながら生きていくより、柔軟な考えを持ちながら色んな人の意見や考えを肯定的に受け入れ、それを踏まえて自分自身の意見を見出す、落ち着いた女性になりたいなと感じました。視野を広く、心を広く、その中で簡単に揺るがない私自身の芯をしっかりと持った大人になりたいと思いました。

 韓国能力検定最上級の6級も取得し、日本で生まれた韓国人として、私のルーツである韓国に一年間留学することができた忘れられない経験となりました。私を一年間の間サポートしてくださった国際交流センターの先生方、本当にありがとうございました。
 

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