お知らせ

2023年度卒業証書授与式を行いました

ご卒業おめでとうございます!

本日、本学では卒業証書授与式を挙行し、大学299名、短期大学部97名の計396名が卒業し、それぞれの新たな未来へ巣立ちました。

今年度の式典は、保護者の方にもご参加いただき、4年ぶりに制限のない形での開催となりました。
本学で大きく成長された卒業生の皆さまがいつまでも健康でご活躍されることを、教職員一同心からお祈り申し上げます。

このたびのご卒業、誠におめでとうございます!

学長式辞

式辞

 本日、ここに園田学園女子大学・園田学園女子大学短期大学部 2023年度の卒業証書授与式を挙行するにあたり、お祝いの言葉を申し述べます。

卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。心からお祝いとお慶びを申し上げます。また、この晴れの日を心待ちにされていた保護者・ご家族の皆様には、教職員一同、心よりお祝いを申し上げるとともに、これまでの厚いご支援に対して、感謝の意を表したいと存じます。

卒業生の皆さんが、今日の日を迎えられたのは、ご自身の努力の結果である事はもちろんですが、これまで励まし支えてこられたご家族を始め、ご指導いただいた先生、先輩、同級生、後輩など多くの周囲の人々の協力があってのものです。お世話になった方々への感謝の気持ちを忘れないでいただきたいと思います。

また、当たり前の日常が続くことの有り難さにも感謝を持ってほしいと思います。本年1月1日の能登半島地震では、多くの方々が被害に遭われました。本学の学生・教職員にも少なからずとも、被災された方がおり、全員の安否確認ができるまで大変心配をいたしました。あらためまして、このたび被害に遭われた皆さまへ、心からのお見舞いを申し上げます。そして、ご家族や大切な方々を亡くされた皆さまへ、謹んでお悔やみを申し上げます。

さて、これから皆さんが踏み出していく社会は、目まぐるしく変化する予測困難な時代になります。そのなかで、単に新しい知識を得るだけではなく、自ら考え、新しい価値を創造し、一人ひとりが幸せになる社会を目指さなければなりません。

そのために本学では「経験値教育」に取り組んでいます。大学での「学び」を社会で「実践」し、そのなかでの「気づき」から次の「行動」を進め、成長していくのが「経験値教育」であり、「気づく力」「考える力」「コミュニケーション力」「協働する力」「主体性」の5つの力を身に付けてもらうことをめざしています。

物事を成し遂げていくには、チームで取り組んでいなければなりません。そのなかで、自分自身の力をいかに発揮していくかが問われます。自分の力を発揮するためには、まず自分の得意な面、不得意な面を知ることが大切です。そして、自分が得意な面を発揮するときには、謙虚さを持ってください。また、不得意な面は得意とする周囲の人々の力を借りてください。チームで取り組んでいくためには、周囲の理解を得ることが必要です。そのためには、「気づく力」「考える力」「コミュニケーション力」「協働する力」「主体性」の5つの力が必要です。私自身、これまで幾度となく壁にぶつかってきました。そのなかで、5つの力のうち、自分に足りていない点を認識し、次につなげていくということを繰り返しています。

皆さんは、本学というチームで学業、クラブ活動、ボランティア活動、アルバイトなどで、様々な経験をしてきたと思います。その経験を活かして、これからも積み重ねる努力を続けてほしいと思います。

さて、本学は、1963年に園田学園女子大学短期大学として誕生をし、これまで60年に亘り、多くの卒業生を輩出してきました。皆さんは、本日、本学の学びを受け継いだ卒業生として、新たに社会への第一歩を踏み出すことになります。

初代学長である黒津敏行先生は、卒業生に「流動してやまぬ環境に速やかに対処するために、歴史と伝統に照らして現状を分析し判断してその動向を察知すること、知識を踏まえ広い視野に立って社会を観察し、価値判断を誤らないこと」の必要性を述べています。

本学では、18歳人口の減少や四年制大学志向の高まりなどの社会状況をふまえつつ、慎重に検討を重ねた結果、2025年4月1日から男女共学にするための申請を行うことにいたしました。また、それに伴い、大学名も変更いたします。そして、まことに残念ではありますが、短期大学部は、2024年度入学生を最後に、学生募集を停止するという苦渋の決断に至りました。

突然のことで、驚きや寂しさなど、さまざまな感情が生じているかと思いますが、どうかご理解をいただきますよう、お願い申し上げます。

皆さんを含め多くの卒業生がこれまでに作り上げてきた短期大学の理念や実績は、園田学園女子大学へと発展的に継承し、さらなる教育の充実を図って参ります。

SONODAの歩みを止めることなく、進み続けていくという一心で、教職員一同、取り組んで参ります。そして、創設から変わらぬこのキャンパスで皆さんをお迎えしたいと思いますので、いつでも母校である本学を訪ねてください。

最後になりますが、新しい旅立ちをされる卒業生に、あらためて心からお祝いを申し上げると共に、今後のご活躍と末永いご多幸をお祈りして、私からの式辞といたします。

 

2024年3月7日

園田学園女子大学・園田学園女子大学短期大学部 学長 大江篤